ノーベル平和賞

　「横浜のアオヤギ行政書士事務所」がノーベル平和賞につき、解説いたします。

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　ノーベル平和賞の受賞は毎年最高3者までと決まっています。　選考は独立機関であるノルウェーのノーベル委員会が行いますが、事前に各国に推薦依頼状（非公表）を送り、推薦された候補者より選ばれます。　従って、各国にいる推薦委員が作成する推薦状の出来具合いが受賞に大きく影響することになります。

　今年のノーベル平和賞で、受賞が決まったパキスタンのマララ・ユスフザイさんについては、小職も含め誰もが、彼女の受賞は良かったと思ったことでしょう。

　マララさんは北西部スワト地区ミンゴラで生まれです。　名前は、188年の第２次アフガン戦争でアフガンを英国との勝利に導いた英雄としてたたえられているパシュトゥン人女性「マラライ」にちなんで父親がつけました。

　人権活動家で女子学校を設立し、校長を務める父親のジアウディンさんは、小さい頃からマララさんに本を与え、政治についても議論を戦わせたとのことです。　マララさんが「（女性の教育の権利という）当たり前のことをいって何が悪いの？」と、毅然と言えるのも父親の教育方針の影響が大きいと考えられます。

　スワト地区では馬鹿タリバンによって女生徒の通学は禁止され、多くの学校が爆破されました。　処刑した住民の遺体は屋外に放置され、人々に恐怖感を与えました。こうした状況下にも関わらず、マララさんは「教科書を服の下に隠して通学した」といいます。　

　この非常に稀有な人材である、マララさんを、馬鹿タリバンが見せしめに、殺害を実行しょうとし、マララさんの頭を銃弾で撃ち込みました。　しかし、奇跡的にロンドンの病院で治療を受け、運よく回復し、現在に至っています。　

憲法９条がノーベル平和賞候補？

　憲法９条のノミネートは神奈川県の主婦が発案し、賛同者には９条堅持を求める護憲が旗印の共産党や社民党から、リベラル系や政権に批判的な学者らが目立ちます。　

　憲法９条の内容は、確かに平和賞候補になりえると考えますが、一方、日本国はすでに憲法9条違反状態で、まず、軍隊を保持しています。　また、今回アベノミックスで集団的自衛権を閣議決定し、ますます、憲法9条の精神から遠く離れています。

　このような状況で、ノーベル平和賞が受賞できると考えるのは、問題があると考えます。

佐藤栄作元首相

　アメリカと密約を結んでいた事がバレテしまった佐藤栄作が、どうして、ノーベル平和賞を受賞できたのでしょうか？　　その答えは、日本の推薦委員（故人となった京大教授）が、上手に、英文推薦状を作成し、何回もノルウェーを訪れ、委員会に知人・友人がいたのが、佐藤内閣の「非核３原則」の価値と、沖縄返還を平和に実現した事を巧妙に根回しして、宣伝したのが功を奏したとの事です。　しかし、本当のところは、アメリカの核の持込を事実上容認する密約を結んでいたことが後に明らかにされ、「何が非核三原則だ！！」ということになった訳です。　関係者のみなさんは、墓の下で、どう考えているのでしょか。