代理出産


 「横浜のアオヤギ行政書士事務所」代理出産につき、解説いたします。 2014年8月12日、タイメディアによれば、タイ警察が5日、バンコクのマンションの部屋から、身元不明の乳幼児9人を保護したことで、父親は24歳の重田光時という不可解な事件が表面化しました。 保護した9人子のDNA鑑定の結果、父親が同一人物であることが分かりました。  これは、代理出産なのか? 人身売買目的出産なのか?現在不明です。 ご質問やご相談は下記のフォームに記載のうえ、メールにて送信下さい。 なお、返信希望のご質問には、貴メールアドレスの記載をお忘れなく。

 

 一方、タイ人女性が代理出産問題で、代理出産した双子のうち、ダウン症の男児の引き取りを拒否したとされるオーストラリアの夫婦が8月11日までに「男児は置き去りにしていない。連れて帰りたいと思っている」と反論した。 夫婦は西オーストラリア州のデビッド・ファーネルさん(56)と妻のウエンディさん。 デビッドさんは男児がダウン症と聞いて「動揺し、どうしていいか分からなかった」と釈明のうえ、出産前に、タイ人女性が男児を引き取る意向を示したため、同意しようと考えたといいます。 また、男児がダウン症と聞かされたのは、妊娠後期で「何かをするには遅すぎた」と述べ、中絶を依頼していないと主張しています。

 

 代理出産(代理母出産)とは、赴任の夫婦が第三者の女性に子供を産んでもらうことを言います。 夫婦の体外受精卵を第三者の子宮に注入する方法と、夫の精子を第三者の女性に人工授精させる方法があります。 その出産を行う女性を代理母または養母出産といいます。

 

代理出産の問題点いろは

宗教的問題点

 宗教的な見地より、人間に許される行為ではない、という批判があるが、その内容

 は不明確であり、そもそも何が「人間に許されること」なのかを一義的に決定する

 ことはできません。

文化的問題点

 文化的な側面から、異なった国のの風土においての基本的考え方がことなり、特に  

 日本のように、こと「あるがまま」の風土があり、外国の科学至上主義を盲信する

 考え方に抵抗がある。

遺伝的見地に基づく問題点

 先天的に生殖器に異常があるために代理母出産を行った場合、その異常が子に遺伝

 して子が同じ苦しみを背負う可能性がある。

契約上の問題点

 代理母出産契約は公序良俗に反し、契約として無効である(平成17年5月20日大阪

 高裁判決)と判事されています、また、インドにおける事例で、インドの福祉団体

 がこれを人身売買であると糾弾し、出生した子を同団体で保護させるよう訴えると

 いう事態も発生しています。

契約違反時の問題点

 代理母が子の引き渡しを拒否したり、生まれた子が障害を持っていたために依頼元

 の父母が引き取りを拒否したりするケースがあります。 

法的親子関係に関する問題点

 法律上、予定されていないため親子関係の確定方法が問題となります。 最高裁判 

 例では、「母子関係は分娩の事実により発生する」とし、代理母の子として扱われ

 ます。 このため、代理母と子との間で相続上の問題が発生することが懸念されて

 います。 

家族関係に関する問題点

 代理出産は家族関係を複雑にし、秩序が乱れるほか、複雑な家族関係の中で生まれ

 るのは子の負担になります。 しかし、養子制度や同性婚など、家族関係が現代で

 は多様化しているのであって、その一形態と考えれば容認されるべきであるとの意

 見があります。 また、夫以外の第三者の精子で人工授精する不妊治療(AID)で

 生まれた子の約4割は、事実を知らされる前に法律上の父親とは遺伝的なつながり

 がないと感じているとの調査結果があります。 同様に代理母出産では、精子・卵

 子提供を受けたり、自然状態での出産と異なる経過をたどるため、子の成長にどの

 ような精神的影響を与えるか解らないことが多いです。

に関する問題点

 代理出産を「女性を子供を産む機械として扱っている」との批判があり、また、途

 上国(タイなど)への「代理出産ツアー」といった事態も問題視されています。

妊娠・出産リスクの問題点

 妊娠・出産には最悪の場合死亡に至るリスクがあり、また、死亡に至らずとも母体

 に大きな障害が発生する場合もあります。

着床前診断の問題点

 受精卵を代理母の子宮に戻す前に、成功率向上の必要性などから、問題のある受精

 卵を排除するための着床前診断が行われている場合があります。 また、妊娠時の

 羊水染色体検査が義務づけられており、障害がみつかった場合は強制的に中絶させ

 られる場合もあります。

人種差別に関する問題点

 国によっては、代理母として同一人種・同一民族・同一国籍の女性を求める傾向が

 あるため、白人に需要があつまり、有色人女性が代理母をつとめる場合よりも白人

 女性が代理母をつとめる場合の方が契約金が高額になります。 代理母出産を批判

子の出自を知る権利に関する問題点

 生殖補助医療において第三者から精子もしくは卵子の提供を受ける場合、匿名性の

 原則が存在していますが、子どもの出自を知る権利と相容れず、その調和が問題と

 なります。