公共の老後の住まい③「介護療養型医療施設（療養病床・旧老人病院）」

　「横浜のアオヤギ行政書士事務所」が介護療養型医療施設につき解説いたします、

ご質問やご意見は下記のフォームに記載のうえ、メールにて送信下さい。　なお、返信希望のご質問には、貴メールアドレスの記載をお忘れなく。

　介護療養型医療施設とは、医療法に基づき、病状が急性期の治療が終わり、安定したものの、長期間の治療が必要な方が対象で医療や看護などを受けられ、介護の体制が整った医療施設（病院・診療所）です。　これらの施設は、介護保険法の開始を機に、医療保険適用の病院から移行し、病院や診療所内や同敷地内などに設置されていることが多いため、外見上は病院と変わらないところがほとんどです。

 　介護療養型医療施設は、医療や看護が受けられるため、痰の吸引や酸素吸入、胃ろうや経管栄養（鼻から胃にチューブを入れて水分や流動食を注入）の管理や、床ずれ、重度の認知症の方など医学的措置が必要な方が入所しています。
　また、 認知症に対応した介護療養型医療施設であれば、在宅での生活が困難な認知症患者でも入所することが可能です。　入所にあたっては、要介護１以上の方です（要支援1・2の人は利用できません） が、医学的措置の必要な重度の方が優先されます。　病状が安定し退院が決まった際、在宅での介護が困難な場合は、医師や看護師、病　のソーシャルワーカーなどに相談して下さい。　　医療や看護をほとんど必要としない入所者が多く介護保険給付費の無駄が指摘されているほか、医療保険が適用される療養病床と機能が似ていることが問題となっています。　

　介護療養型医療施設には、療養病床と老人性認知症疾患療養病棟の2種類があります。　療養病床は病状が落ち着いたものの専門的な治療が長期必要な方のための長期療養施設です。　老人性認知症疾患療養病棟では、認知症の方に療養上の管理、看護機能訓練その他の医療サービスが提供されます。

　①施設サービス費

　サービス費用は、施設の形態、居室の種類、職員の配置などによって異なります。「看護6:1」とは「入所者6名に対して看護師が1名配置される場合」を示します。

 要介護1～5の認定を受けた方　

 注意：利用者負担（1割）は、お住まいの地域がどの地域区分（特別区・特甲地・甲地・乙地・その他）に属しているかによって異なります。 

 

横浜の介護療養型医療施設

介護療養型医療施設Q&A

Q1: 介護療養型医療施設では月々の支払いとは別にオムツ代が必要ですか？　また生 　      活保護を受けている場合、介護療養型医療施設でに費用はどのくらいかかります 　

      か？

A1: 介護療養型医療施設は介護保険給付対象の施設ですのでオムツ代は請求されませ

      ん。　介護老人保健施設や介護老人福祉施設、介護療養型医療施設などの施設サ 

      ービスならびに短期入所サービスでのオムツ代は、その他の費用と合わせて介護

      保険給付対象となっているため請求されません。 生活保護受給者も費用の一割負 　　      担です、詳細は上記の一覧表を参照にしてください。

Q2: 介護療養型医療施設での入居お一時金はいくらですか？

A2: 有料老人ホームなどで必要になる入居一時金は、介護療養型医療施設では必要あ

　　りません。　入居後に必要な月額利用料には、家賃、食費、水道光熱費に加えて

   　日常生活にかかる雑費などが含まれます。

Q3: 月額費用はいくらですか？

A3:月額利用料は、本人や扶養義務のある家族の世帯収入、課税状況の他、相部屋か

　　個 室ユニットかの選択によって異なります。　 事前によく確認するか、わかり

　　にくい場合はケアマネージャーなどに相談して下さい。　医療費負担が大きいた

　　め、特養や老健と比べると月額利用料が高くなるという特徴があります。

Q4: 入居条件はどうですか？

A4: 入居対象者は、65歳以上の高齢者で、要介護度１以上です。　病院での急性期の

　　治療が終了し、病状が安定し、長期間の治療を必要とする方が対象となります。

　　入所の申請は、施設へ直接、申し込みます。　その際、主治医の意見書・診断書

　　を基に面談を行い、本人の健康状態や介護度などを鑑みた上で入所判断が行われ

　　ます。　入居にあたっては、申し込んだ順番ではなく、より重度の医療措置をと

　　らなければならない人が優先されます。

Q5:　看護と介護はどのようになされますか？

A5:　医療ケアを行う看護師や、リハビリ担当の理学療法士、健康管理を行う管理栄養

　　士など、各種の専門スタッフによって生活サポートが提供されます。　医療ケア

　　に関しては当然、万全の体制が敷かれており、痰の吸引や胃ろう鼻チューブによ

　　る栄養供与、酸素吸入といった高度な医療が必要な高齢者が多く利用していま

　　す。

Q6:　施設内での活動内容について教えて下さい？

A6:　療養上の医療ケアを受け、身体機能の回復を目指します。　と同時に、積極的に

　　リハビリなどの機能訓練を受け、在宅での自立した生活への復帰を目指します。